SCALE AYATAMABO 【AIR MODEL】TAMIYA 1/32 三菱零式艦上戦闘機五二型(零戦52型)昭和19年 大分県 第653航空隊所属機
 

【製作にあたって】
スケールモデル第2段は飛行機模型です!お題は、タミヤ1/32零戦52型!大戦機といったら一番に思い浮かぶ機体だと思います。キットは零戦では最高峰といわれるもので、パーツ精度も高くきれいなラインも正確に再現されています。素晴らしいキットですが、その分まったく アソビ がなく、製作は本当に最後まで気をぬくことができませんでした。色々な資料、作例などを参考に考証し製作、また色々な方にアドバイスいただきました。せっかくの機会なので出来る限り各部デティールアップしています。考証的には細かい点などまで100%正確にというわけにはいきませんが、らしく模型映えするように製作しています。
【塗装について】 今回の機体は地元?九州は大分基地所属のものにしました。ラッカー系での基本塗装(フィニッシャーズカラー中心)で、アクリル、エナメル油彩、ピグメントなど総動員してウェザリング、仕上げています。飛行機模型の作例などをみるとキレイ系仕上げが多いのですが、今回は1/32という大スケールなのであまりキレイすぎると間延びして おもちゃ にみえてしまいます。ただAFVのように汚しすぎると 廃棄された機体 のようになってしまうので、その点のバランスに苦労しました。実際にサビ表現、零戦によくみられる銀ハゲ表現などもやってみましたが、サビは、、、ボロボロの機体に見える、、、銀ハゲは、、、クドい という感じで却下。。。何度もリテイクしています。あくまでディスプレイモデルなので 映える表現というのを見つけるのに苦労しました。最終的には 歴戦の機体でなおかつ元気に飛び回っている零戦 というイメージで、細部のウェザリング、また退色表現を中心にした塗装にしました。特に油彩による退色表現は手間がかかり通常はこういう事をするのかどうかわかりませんでしたが、クドくなく間延びせず、おもしろいタッチになったと思います。
総括として 飛行機模型は大変です(笑) みえないところにかなり手間がかかりかなり各部、各工程に神経を使います。。慣れていないのと、今回は細部にかなり手をいれているという事もあるとは思いますが、実際キャラなどの数倍手間が(笑)1/32という大スケールということもあり予想以上に時間がかかってしまいました。本当にとりまわしひとつとっても大変で(笑)ただその分、納得のいくものに仕上がったと思います。自己満足満開ですけど(笑)

【Special Thanks】
グラン大尉 キットの提供、色々とアドバイスなどしていただきました! Special Thanks です!
    
コメント、アドバイス、ご指摘などなど ご協力してくださった皆様、本当にありがとうございます!みなさんに Special Thanks です!
 
※製作記録はSCALE AYATAMABO (BLOG)にもありますので、そちらも ご覧下さい。             

キャノピーは接着していないので開閉両方の状態にすることができます。フラップ、エルロン、ラダーなど各舵も可動。増槽も取り外し可能です。デカールはマークセッターで密着させています。フィルタリングのような退色表現でなじませています。20mm機銃のガズ抜き穴はキットでは本当に穴だったので真鍮パイプを卵形につぶして取り付け再現しています。排気跡などはピグメントで再現しています。いかにもマスキングしたようにならないように、上下の塗り分けラインには気を使いました。エアブラシを使いボケ足が広がらないように紙をあてながらフリーハンドで書いています。キレイなラインになったと思います。羽機銃身、ピトー管などはアフターパーツ(真鍮製)に交換フクヤさんのものです。各パネルラインはさらいなおしています。もちろん合わせ目消しで消えたリベット、モールドなども復活させています。アンテナ線はキットにも金属線がついているのですが、銀色&1/32というスケールにしてもちょっと太いので鮎釣り用の金属テグスで製作(よく艦船模型の貼り線などに使うやつです)0.2号を使っています。髪の毛よりちょっと太いかな?位の太さです。色も黒で丈夫なのでピッタリかと(笑)ガイシも再現してみました。アンテナ支柱は細い&負荷がかかる部分なので真鍮線で補強、接続しています。

【塗装】

塗装は明るめの基本塗装に油彩を重ねています。BLOGの基本塗装終了時の写真を見ていただくとわかるのですが、かなり明るいです。空気遠近法で考えると明るめになるのですが、1/32という大きさだとおもちゃに見えてしまいます。今回は基本塗装は立ち上げの色と考えて、フィルタリングとシェーディング、ウォッシングを兼ねた仕上げにしています。方法としては基本塗装をし、油彩でフィルタリングしていきます。AFVなどではさまざまな色を使いフィルタリングしますが、飛行機でそれをやると泥、サビだらけの廃棄された機体のようにちょっと重たくなってしまうので、色を限定しています。イメージからいうと52型は濃い緑、濃緑色です。ですので明るい基本塗装の上に黒をフィルタリングします。(まざりませんが色を混ぜてあげる感覚です)部分的に焦げ茶、茶、黄色なども入れ変化をつけています。この段階ではフィルタリングというより塗っていくという感じに近いと思います。その後、ペトロールを付けた筆で前から後ろに全体をかるくなでていきます。(落としていく感じです)筆でなでるのは気流の流れを意識しているためです。部分的に濃い部分を残したり、逆にハイライトを入れたいところは落とし気味に(明るく)しながら全体を調整していきます。パネルなども気にしつつ仕上げてみました。デカール部分、日の丸などはペトロールをつけた綿棒で完全に拭き取ってあげるつもりで油彩を落とします。こうすることでデカールも浮いた感じにならずまわりにとけ込みペイントしたような感じになり自然に。また字が書いた様な、かすれたような、表現もできます。全体的にはシェーディングに近い雰囲気になりますが、ファジーなタッチになるので、より自然にクドくなく、また気流の流れを意識させる退色表現になっています。大きな機体で単色なので間延びしやすいので、らしくするにはウェザリングは必須ですが、この方法だといかにも汚しましたという感じにならず単色の機体でも変化が出て面が単調にならないので飛行機にはとてもあう方法ではないかと思います。ハイライトなどもさりげなくいれられるし、ちょっとしたメイクの応用みたいな感じです(笑)仕上げに、つや消しトップコートしています。

※製作記録はSCALE AYATAMABO (BLOG)にもありますので、そちらも ご覧下さい。             

機体下面はオイル汚れ、汚れなどをウォッシングで再現。セオリー通り気流の流れを意識してウェザリングしています。

 

エンジン

ほとんど見えない場所ですが、資料などを参考に各部細かく塗り分けしました。(カウリングは接着していないので外して見る事ができます)追加工作としてはキットでは省略されているプラグコードの追加、0.3mm真鍮線で製作しています。またマフラーの排気口もモールドされていなかったので再現しています。カウルフラップは開状態に。薄く削りこんでいます。エナメルでウォッシングしピグメントなどでウェザリング。焼けたマフラーなど使い込まれたエンジンを表現してみました。プロペラは、ポリキャップで可動、スピナーも取り外せるので(接着していないので)カウンターウエイトなども見る事ができます。またエンジン裏(コクピット裏)のオイルタンクまわりの 配線&配管類も糸ハンダ、金属線などで追加、再現。見えない部分ですが、サイドパネルは取り外しできますので(接着していないので)かろうじてなんとか見る事もできます(笑)
※製作記録はSCALE AYATAMABO (BLOG)にもありますので、そちらも ご覧下さい。             

オイルクーラー内もエッチングメッシュで再現。隠れてしまってますが、カバーを取り外しできるので(接着していないので)見ることもできます。車輪(脚)は収納展開可。配線なども再現されていてサスペンションもききます。もちろん尾輪、着艦用のフックも可動、展開収納。格納庫内部カラーは諸説ありますが(色々なパターンがありますが)今回は模型映えするように説明書指示通り青竹色にしています。タイヤはゴム製ですが、そのままではテカテカなので(笑)ピグメントでウェザリングしています。

 

 
コクピット

   

コクピットも完成後は見えにくくなる所ですが、キットでは省略されているところなど
資料などを参考に、がんばってデティールアップしています。コクピットだけでも充分
ひとつの完成品と呼べる様なものになっています。今回の製作でもっとも細かい工作や
追加部品が多い部分です。その分密度感はでたと思います。
本当によーくのぞきこまないとわからない自己満足満点な部分ですけど(笑)

追加、改修工作点

●無線管制器の配線を追加再現
●この機械の名称はわかりませんが(笑)配線を追加再現
●座席昇降用のゴム紐を追加再現
●油圧関係のパイプを追加再現
●ほとんど見えなくなるタンク類なども塗り分け
●シートベルトはシールで雰囲気に欠けるので鉛板で作り直し再現。金具はエッチングです。
●配電盤のパイピング、配線などを追加再現
●左右側面の軽め穴はピンバイスで開口しています。
●スロットル管制器からのびる操作棒を追加再現

※その他完成後には見えなくなる部分の工作、塗装などの製作途中画像や解説は、BLOGのほうに詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。途中画像も多いので、ポイントなどは、BLOGのほうがわかりやすいと思います。

98式射爆照準器も改修、クリアパーツでしたが、透明のガラス部のパーティングラインが
きつかったのとスケール的にどう考えても 分厚い のでガラス部は薄い透明塩ビ板で作り直し、
前方の照準リングも付属の物では厚ぼったい感じなので別のエッチングパーツを使っています。
写真ではわかりにくいと思いますが、意外に目立つものなので、改修により雰囲気がよくなった
と思います。

※製作記録はSCALE AYATAMABO (BLOG)にもありますので、そちらも ご覧下さい。

飛行状態(ギミックで飛行状態にもなりますし)での展示もできるようにスタンドも製作。表面処理など基本処理してトップコートしています。金属製の名盤も製作、プライマー処理し文字部分は塗装しています。ちょっとしたものですが、展示の際にはあると嬉しいアイテムです。

 

※製作記録はSCALE AYATAMABO (BLOG)にもありますので、そちらも ご覧下さい。             

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 
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